InDesign は、印刷物のデザインとレイアウトを行うための幅広いツールであり、独自の保存形式を持っています。空のプロジェクトを開始する場合でも、既存のドキュメントを開く場合でも、異なる保存形式の理解は不可欠です。このガイドでは、基本的な保存形式と、すべての必要なファイルが同僚やクライアントに渡されるようにプロジェクトを効果的にパッケージングする方法を示します。
主なポイント
InDesignは主に、下位互換性がない.inddファイルに保存します。IDMLファイルは下位互換性があり、古いInDesignバージョンとの共同作業に理想的です。INDT形式は上書きできないテンプレートとして機能します。ファイルをパッケージングすることにより、すべてのリンクされた要素とフォントが整理されたパッケージで他の人に渡されることが保証されます。
ステップバイステップガイド
1. InDesignの標準形式:.indd
InDesignを始めるには、任意のドキュメントを開くか、新しい空のドキュメントを作成します。次に、メニュー「ファイル」に移動し、「名前を付けて保存」を選択します。

「名前を付けて保存」のダイアログでは、ファイル形式を選択するオプションがあります。InDesignの標準形式は.inddファイルで、MacおよびWindowsの両方で開くことができます。

.inddファイルは、同じバージョンまたはそれ以降のInDesignでのみ開くことができることに注意してください。

2. IDMLとの下位互換性
新しいバージョンのInDesignを使用していて、同僚が古いバージョンを使用している場合、.inddファイルをIDMLファイルとして保存できます。IDMLファイルは下位互換性があり、CS6やCS5などの古いInDesignバージョンで開くことができます。
これを行うには、再度「名前を付けて保存」を選択し、「IDML」形式を選びます。これにより、同僚が問題なくドキュメントを開けることが保証されます。
3. テンプレート形式INDTの使用
InDesignにおける別の重要な形式はINDT形式で、上書きできないテンプレートを作成することができます。これは、定期的なドキュメント、たとえばレターヘッドやアンケートに特に便利です。
INDTファイルを開くと、InDesignは保存時に新しいファイル名を指定するように求めます。
4. ファイルのパッケージング
プロジェクトが完了し、同僚に渡したい場合は、「パッケージ」機能を使用できます。これにより、画像やフォントなどのすべての必要な要素が1つのパッケージに含まれることが保証されます。

ドキュメントをパッケージするには、「ファイル」に進み、「パッケージ」を選択します。これにより、さまざまな設定を行うためのダイアログが開きます。

フォントをパッケージする際に、ライセンスされていることが多いため、いくつかの警告メッセージが表示されることがあります。警告を確認できますが、法的条件を常に意識してください。
確認が完了すると、ドキュメントがパッケージ化され、同僚に引き渡すことができます。その後、作業に必要なすべてのファイルが含まれたパッケージが受け取れます。
5. 最終結果
最後に、ターゲットフォルダーを確認して、パッケージした内容を確認できます。使用したフォント、IDMLファイル、.inddファイル、さらにはPDFファイルが見つかるはずです。

これらの様々な保存形式とInDesignのパッケージング機能を通じて、プロジェクトが整然かつ完全な状態で引き渡されることを効果的に確保できます。
要約 - InDesign: 保存形式とプロジェクトパッケージングを簡単に
InDesignの異なる保存形式とファイルのパッケージングを理解することは、すべてのユーザーにとって不可欠です。この知識は、共同作業を最適化するのに役立ちます。
よくある質問
InDesignドキュメントをIDML形式で保存するにはどうすればよいですか?InDesignドキュメントをIDML形式で保存するには、「ファイル」 > 「名前を付けて保存」に移動し、IDML形式を選択します。
INDTファイルの利点は何ですか?INDTファイルはテンプレートであり、開くと新しい名前を要求するため、誤って上書きされることがありません。
ドキュメントをパッケージするとどうなりますか?パッケージ化されたドキュメントには、すべてのリンクされたファイル、画像、フォントが含まれているため、同僚は制約なしに作業できます。
InDesignで利用できる標準形式は何ですか?InDesignの標準形式は.indd、IDML、INDTです。